今、野菜不足による色々な問題がクローズアップされています。外食の増加などにより、子供の栄養の偏りや、病気への影響も懸念されています。もともと日本人は農耕民族ですから、野菜が不足するとたちまち健康に悪影響が出てしまうわけですね。
そうした野菜不足の解消に役に立つのが「青汁」です。青汁は、ケールや大麦若葉といった主原料の違いはあれど、どれも飲みやすく、また栄養豊富に作られています。また丸ごと野菜の栄養を摂取できるため、野菜不足を補うのに最適な健康食品と言えます。
ドイツ人医師ゲルソン博士(1881〜1959)は、果物・野菜・青葉などの青汁を、多量に、ガン患者に飲ませて治す療法を行ってきた、先駆的な医師の一人です。
そして30年間の臨床経験をもとにして、成果を著書「ガン食事療法全書」に集約し、医療界の注目を集めています。
ゲルソン博士の革命的な医療を支持する学者や、医師が、まだ少ないのは残念ですが、支持は刻々と広げられつつあり、医療実践の結果については、専門家以外の人々にもわかるように説かれています。
その中から、日本人にとっても合意できる大切な言葉を、筆者なりに、いくつかを集めてご案内したいと思います。
ゲルソン博士は、自著で、ガンについて、ずばりと、次のように言っています。
「ガンとは、生き方と結びついた現象である」と。
今日の日本人の外国依存、食料輸入の食生活や、加工品による便利な生活を追う傾向と考え合わせて、まことに傾聴に値する言葉ではないでしょうか。
そしてまた、最上の警告としては、「できるかぎり有機栽培の野菜や、果物を、新鮮な状態で食べるということである。母親は自分の子供と、台所のことに、もっと気を遣うべきである。夏ならば、自分の庭が大いに役立つだろう」とも述べています。
また30年以上にわたり、ジャガイモのミネラル成分について調べてきた、プラハ(チェコ)の、チャペック教授の、次のような報告をも紹介しています。
「化学肥料を使うと一般に、収穫は大いに増えるが、同時に、ジャガイモのなかのナトリウム、塩素、水分が増え、でんぶん質、カリウム、燐などは、逆に、減ることを発見した。こうしたジャガイモは、人間を、病気にかかりやすくする作物である。塩分や水分の多いことは、危険な要素で、病気を起こす原因になるものだからである。」と、自然のルールからはずれた、化学合成肥料に依存する農作物の危険を指摘しています。
しかしゲルソン博士は、こうしたすぐれた世界中の学者、研究者の努力にもかかわらず、なぜ、医療実践の中に、青野菜・果汁などの療法がとり入れられないのかについて、次のようにのべているのが注目されます。
「医学の歴史を見ると、多くの医者がいかに後生大事に、自分の手慣れた治療法に執着し、自分の治療法を変えてしまいそうなことに、どれほど強いアレルギー反応を示してきたか、よくわかる」
また、「現時点の政府の統計によれば、アメリカ国民の6人に1人はガンで死ぬことになるという。国民がすべてガンで死ぬか、それとも自分たちの生き方や、栄養条件を、根本的に変革する知恵、勇気、意志を持つのか、いずれかの道を選択しなければならないときが、遠からずこよう」とアメリカ国民に、警告しています。
「われわれにはふたたび、本当の意味の主婦が、必要な時代がくる。本当の主婦とは、料理の時間の節約に、熱心な主婦ではない。家族全員のために、とくに家族の健康の増進と、維持のために、喜んで尽くそうとする主婦なのである」とものべています。
現代においては主婦を、夫婦と置きかえて読むことも可能でしょう。
このように私たちをとりまく社会、とりわけ医療の世界は、科学による輝かしく華々しい成果の裏面に、想像をこえる保守性が潜在しており、治療しうる患者たちへの機会を失わしめているという指摘は、現代医療のなかで、多くの人々が、体験している事実です。
一日でも早く、一人でも多くの医師・医療技術者が、こうした保守性を打破する運動や、医療実践に加わることを願わずにはいられないところです。
私たちは、近代医療の成果と功績を、けっして軽視するものではありません。
むしろ、その正しい発展を願うものであり、そのためにも日本の医療制度の発展的改革を、心から期待するものです。
参考になさってください。
ちなみに青汁のネックといえばクセのある味ですが、初心者には飲みやすい錠剤タイプのものや、抹茶のような味に改良された飲みやすいタイプのものも販売されていますね。ご興味がある方はご検討ください。
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